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防音・音real estate

PULの考える防音・音について

音って何?音は大変難しいものです。安易に考えていたら大変なことになりますよ!ここで、勉強してください。日差しは部屋に入れたいが、騒音はね!

一般に音の伝わり方には、楽器の音や話し声のように空気を通して伝わる「空気伝播音」と上階の足音、排水音の要に躯体などの物体を通じて伝わる「個体伝播音」の2種類があります。この種類の音は、音の伝わり方が異なるように、防音の方法もそれぞれ違います。そのため、音の伝播を防ぐためにはそれぞれの音に適した部材と施工を行う必要があります。

 
 

防音・音のおもしろ話

防音の基礎知識について:
音の大きさを表すのに単位としてデシベル(dB)とヘルツ(Hz)があります。デシベルとヘルツの違いは何でしょうか?デシベルは音の大きさの計量をするときの最も基本的な物差しのようなもので、数値が多ければ大きいほど音が大きいということです。ちなみに通常比較的静かに生活ができるのは40デシベルから50デシベル程度になります。ではヘルツというのは何でしょうか。音はつまり空気の振動。この振動の波が上下する回数が多いほど音は高く聞こえるのです。例えば波が1秒間に何回上下するか数値にしたものを周波数といいHzで表します。数値が高ければ高いほど今度は音が高いということになるわけです。ちなみに距離が2倍になると音の大きさは4分の1になります。ただ防音を考えた場合にはどうしたらいいのか、その辺が違ってくると思います。それでその防音を考えた場合には音の種類に着目しなければなりません。大きく分けて空気伝播音と固体伝播音に分かれます。空気伝播音は空気を直接伝わって耳に届く音のことです。 例えばジェット機の音、自動車の音、楽器の音、話し声などです。固体伝播音は、床や壁や構造躯体や梁などを伝わってくる音のことです。たとえば2階の足音やスピーカーの低重音などがあります。家庭ではトイレの排水音もこれにあたります。空気伝播音の防音については、方法として遮音と吸音があります。遮音は言葉の通り、音を遮断し、そこで遮って伝わらな いようにする方法です。吸音は音のエネルギー自体をそこで押さえるようにして小さくしてしまう方法です。例えば遮音については遮音材というと防音シートなどがあげられますがコストパフォーマンスを考えると私としてはプラスターボートを二重張りするくらいでも十分だと思います。壁の基本的な遮音能力はD30(D値は防音性能を表す)位はなにもしないであるので それだけでも十分だと考えるわけです。なぜなら開口部、例えばサッシなどについてはD値でいうと普通15位しかないからです。そこで、防音サッシや二重サッシを使うことが1番のコストパフォーマンスを得られる方法だと思います。ただプラスターボードを二重張りする場合に同じ厚みのものを二重に貼ると逆に共振(共鳴)作用により、ある特定の周波数音が逆に増 幅される場合もあります。また、単一部材だと、周波数によっては簡単に通過することもあります。これをコインシデンス効果とも言いますが、そのようなことが考えられるので逆に厚みを12+12ではなく12+9と薄くてもいいから厚みの違う部材の組合わせにする方が効果がある訳です。初めに戻って、では吸音についてはどうしたらいいかというと吸音というのはそれ とは全く別の方法で例えば断熱材(グラスウールなど)を壁内部に入れる方法があります。そのようなものを入れるとそこで吸音作用が起こり、音のエネルギーが減少し実際に音が小さくなるわけです。また吸音させる音によって反射する度合いが少なくなるので反響などを抑えることもできます。たとえばオーディオルームなどについては吸音材を室内に張ること により、耳に届く音をスピーカーからの音のみにし反響を抑えるということ行います。これは音楽室についても同じ考え方でピアノの練習室などについては外に音が出ないようにするために遮音材ばかり気にし多く貼ると逆に音の反射が強くなりピアノの練習ができなくなるという場合があります。そのためにそれとプラスして室内に吸音材や吸音板を取り付ける必要性が出てくるわけです。さて、では固体伝播音についてお話しします。個体伝播音についても2つに分けることができます。ひとつは軽量衝撃音ともう一つは重量衝撃音です。軽量衝撃音はスリッパでパタパタと歩くような音で重量衝撃音は子供がイスの上から飛び降りるような音であります。軽量衝撃音の防音については意外と簡単で表面の仕上げ材によるところが大きいのです。例えば仕上げ材をフローリングからじゅうたんにするだけで軽量衝撃音はかなり抑えることができます。軽量衝撃音の防音の能力の度合いを表す数値としてLL値というものがあります。LL値の大きさが大きいほど能力が低い訳ですが、この軽量衝撃音を抑えたものについてはフローリング材でもかなり能力の高いものが出てきています。それに比べ、先ほどの重量衝撃音については躯体や構造によるものもかなり大きいので簡単に抑えることはできません。特に個体伝播音の中でも低周波などのものは伝わる度合いも大きく簡単に防音することが難しいと考えられます。最近ではこの個体伝播音その中の重量衝撃音の防音についてもかなり優秀な施工方法が出てきていますがコストパフォーマンスを考えるとお金をかけた割には、良い結果が得られる度合いの少ないでものです。ちなみに重量衝撃音についてはLH値で表します。そんなことから私が考えるお勧めできる防音施工はコストパフォーマンスを考えると軽量衝撃音重視の床であり空気伝播音については開口部、特にドアやサッシなどについては防音効果を高め、その他の部分については、遮音シート等までやる必要はなくプラスターボード二重貼りで十分だと考えます。ただ専門の職業の人のため、例えば音楽家の練習場所などについては簡単にいきません。この場合はやはり、専門建材メーカーの防音事業部等の専門家や、音響研究所等の協力が必要であると考えます。安易な工事店や設計事務所は、その辺の事を簡単に考え、結果的にクライアントと裁判になった事例も多いのです。また、例えばマンションで畳からフローリングに変えたいという要望があった場合には、安易に工事しては大変なことになることがあります。これは先程言った重量衝撃音についてはフローリングにしただけでかなり逆に音が大きくなってしまうことがあるということです。そのためにそのような施工を行う場合にはPULは下の階の人に十分理解を得ることが出来なければ、施工は行いません。 *こんな、経験から生まれたのが『パルスティルニス』です。

PULが考える防音・音について

木造住宅で、2階の足音が1階に伝わる衝撃音の防音対策は長年の課題でした。最近では、カラオケや楽器など、建物内からの外へ漏れる音をに対する要望も高まってきています。そこで、PULでは木造住宅の防音・遮音をトータルに考えたオリジナル防音システム『パルスティルニス』を開発しました。その遮音性能は、マージャン屋の騒音を(70dB: 500Hz)をささやき声程度に感じる(40dB)空間を生み出します。外の音を静かに感じるだけでなく上下巻の音もシャットアウトする画期的な防音システムそれが『パルスティルニス』なのです。 ただし、予算があるまたは防音性能保証を求める方(たとえば業務で必要。音楽家の方等の練習室等)は、上記以外の仕様をおすすめ致します。その場合、専門機関等(建材メーカーの防音事業部や各音響研究所等)の協力も得て対処致します。

PULオリジナル防音システム『パルスティルニス』

PUL住宅建築研究所の研究から生まれた防音システム仕様を公開いたします。

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