本文へスキップ

企画・デザイン・設計・管理(資)PUL住宅建築研究所へ

電話でのお問い合わせは048-770-5005

〒363-0011 埼玉県桶川市北1-22-32

高気密・高断熱real estate

PULはあらゆる工法に精通・・・だから

品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)をご存じですか?それは、建物の性能を数値化し、建物(住宅)を評価する法律です。当社の所長は、この品確法における評価員の資格(既存・新築)を持っています。品格法の評価基準の中にはあまり、細かい規定は、まだありませんが、当然、温熱環境に関する項目もあります。もちろん、住宅金融公庫の仕様書の中にも断熱材等の規定が細かく決まっています。しかし、一般の工務店さんはこの辺もよくわかっていないところが結構多いのです。実際に施工する事が無くても、高気密・高断熱住宅はエネルギー消費を少なくし、これからの地球環境を考えると重要なファクターであるのです。 高気密・高断熱住宅と言っても、沢山の工法が世の中に出回っています。どの工法を取り入れれば良いのか?外断熱?通気工法?エアサイクル?・・・・・PULはどんなメーカーのどんな工法にも長年の研究により精通しています。もし、お客様がお望みなら、どんな工法の高断熱・高気密住宅も対応可能です。(一部フランチャイズの問題もありますが、同類の他社製品でだいたい同じような施工が可能なのです。)ただ、ちょっと待って下さい!実はそれでは、問題は解決しないのです。

ではいったい高気密・高断熱とは・・

まずは、気密と断熱について考える。気密で気密係数と言うのがあるが、これは小さい方が、気密度が高く、一般的に在来より、2×4住宅の方が高い。2×4住宅にするだけで気密住宅と言われるが、外壁に合板を貼るような最近の在来工法は気密性が上がりあまり変わらなくなってきたと考えられる。在来工法でも、〜工法(例えばスーパーウォール工法)と言われる一部の工法は、ほぼ木造では限界の数値に達している。価格も高く、施工精度も問われ、大変めんどくさい部分もある。そこまで行くとRCにした方が簡単ではないかとも思うほどである。また、安易な高気密化は問題も多く、室内の湿気(結露)やよごれた空気(揮発性有機化合物や臭気、CO2等)が留まる事になり、大変な事になってしまう。そのため 24時間換気システムに頼ることになる。以前に千葉県で知らない間に換気システムが止まり、炭で焼き肉をやっていた家族が一酸化中毒で亡くなる事故が起きている。 ところで、次に断熱についてだが、まず断熱材と言うとグラスウールを思い浮かべるがこのグラスウールがまた、大変に問題で、世界で住宅の断熱材に未だに使っているのは日本だけであると言われている。それは、アスベストと同じくらい発ガン性がある言われている。また、解体現場で良くグラスウールが黒くなっているのを見るが、それは、カビの一種である。吸水性が高いために、湿気を吸い、カビを発生させるのである。せめて、湿気を吸いにくいロックウールを使いたいものだ。(ロックウールは水に浮くがグラスウールは水を吸い沈む) だいたい、公庫の断熱施工、省エネ基準なんてものも、現状に合っていなく問題が大きくなる原因の一つでもある。(詳細省略)

少しだけ工法について・・・

各社いろいろすばらしい?工法を出している。先のSW工法(トステム)、FP工法(松本建工)、ソーラーサーキット工法(カネカ)、OMソーラー(OMソーラー協会)、…・・・etcここで言う、ソーラー(エアサイクル)工法は、空気や水を建物の屋根裏や床下に回したりして、自然の熱をうまく利用しようとしたものである。以前、OMの開発者に話を聞いたことがあるが確かにやれば効果がある。しかし、本当に体感するにはそれなりのコストがかかる。どちらかというと、ある程度で妥協し、地球環境に優しいことをやっていると言う満足感を味わうという方が正解かもしれない。そのためには、冬は、晴れた日に窓を開け、日射を取り込み、床下の蓄熱層に熱をため、日が陰る前に断熱雨戸をしめる!そんな人間の作業も必要とするわけである。共働きが当たり前の現代の家庭では、難しい問題である。

PULはこう考える

住宅は本来、自然と一体化し、自然環境を取り込んで生活してきた。気候の良い季節には、思いっきり窓を開け、寒い時期は夕方には雨戸を閉める。暑い日には、中庭に打ち水をして上昇気流による風をつくり涼む。現代社会ではそうはいかないが、基本的な考え方はこうありたいし、実際に高気密高断熱住宅にしたオーナーも気候の良い季節には窓を開けて生活していると思われるのである。環七沿いの空気の悪い環境で窓を開けると排気ガスがひどいところや揮発性有機化合物等の化学物質に犯された家では、高気密住宅で24時間換気システムも一理あるが、日本それも東北以南では、高気密高断熱工法の家は必要が無いと考える。そもそも、前記した様な何とか工法の家と言われる工法は、ほとんどが寒い冬に威力を発揮する工法で、本当にやって良かったと思う寒い時期は関東以南では一年の内でわずかであると思われる。最近は、冬がだんだん寒く無くなってきた分、夏は本当に暑い。つまり、どちらかというと、関東以南では、夏の暑い時期にターゲットを絞った中気密高断熱工法が良いのではないかと考える。今の住宅はそれだけで、中気密住宅であるので特に考慮する点はない。高断熱はどうするか?私は、開口部はペアにするのは良いと思う。予算があれば断熱サッシも良い。壁はこの程度で、問題は屋根である。屋根は高断熱化するべきで、ここのみ高断熱化しただけでコストパフォーマンスが高い。(図1)施工の方法はいろいろあり、ここでは省略するが、あとは、躯体に良いこと(外断熱、通気層等)が出来ればやった方が良いが、その辺は、コストとの相談でやればよいと思う。

結論

結局もっとも重要なのは、実は間取りであると考える。そもそも、高気密高断熱住宅は、外気となるべく接点を持つ事をしない住宅である。もともと高気密高断熱住宅は極寒の北欧で開発された。(スウェーデンハウスはその代表?)気候環境の悪時期にその高気密高断熱住宅で過ごし仕事をし、気候の良い時期には、休みを取り、開放的な別荘で過ごすのである。日本は四季があり、とっても良い季候の時期もある。しかし、別荘を持っている人はほんの一握りである。逆に別荘がある人は、休みがない!こんな日本(日本人)においては、基本的に開放的な間取りにする方が良いのである。縁側があり、開放的な日本家屋にみんなあこがれるのはなぜか?(敷地が狭く隣の家の壁しか見えない家ばかりだが…)夏の暑い時期でもほんの一瞬、窓を開け、部屋の空気を入れ換えてからエアコンをかければだいぶ違うのではないか。効率よく換気の出来る間取り。最低でも2方向に窓があり、出来れば対角に欲しい。さらに許せば、トップライトが欲しい。開放的で、明るい部屋!南の窓を開け、北のトップライトを開ける。南風がサーと部屋の中を駆け抜けるのである。(図2)そんな部屋にすべきで ある。そんな、間取りにすることが、実は一番重要であると私は考えるのである。