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耐震real estate

PULが考える耐震

阪神大震災直後の調査を当所長が行った時、良く言われる構造の違いによる、耐震性の違いは感じられなかったと言う。(調査を積めば積むほど運命を感じたと言う)つまり、設計と施工をきちんと行った建物であれば決して、倒壊するようなことはないのである。まして、阪神大震災以降の建物は耐震性についての基準がさらにあがり、現在の建物はなおさらである。 故に、2X4やプレハブ(軽量鉄骨工法・パネル工法など)などの建物が、在来木造より強いなんてことも無いのである。一時期、マスコミに報道されたことについても、後にプレハブ協会等が謝りを認め謝罪広告を行ったのは記憶に新しい。しかし、新耐震基準以前の30年から40年ほど前の建物の筋交いのない木舞壁(図1)の大量の土を用いた瓦屋根(図2)の家については、確かに倒壊した建物が多かった。しかし、そんな古い建物の倒壊原因の多くは、構造材の強度低下によるものと広いピロティー(柱のみの部屋等)のあるプランによるものであった。

   

つまり、建築されてからのメンテナンスやリフォームが、一番重要であると思われるのである。ちゃんとした設計できちんとメンテナンスされた建物であったなら、完全倒壊は免れたのではないか・・・・・

   
   

そんな事からどんな構造でも現在の基準法通りに作られた建物であれば、問題なし!

だた、こんな事は言えます。建物の長い目で見た耐震性(おすすめの工法)は、どうか?これは、PULはこう考えます。木造在来工法が、一番!であると。それは、芯を持った柱や梁は、その木が生きてきた時間をかけて、強度(ヤング係数や応力度)を増し最高強度になった後、同じ時間をかけて強度低下していくと言うことです。つまり、30年かけて育った木を木材として使えば60年たった時に、新築時の強度に戻ると言うことです。そうでなければ法隆寺は1450年もちましぇーん!確かに、軽量鉄骨やパネル工法の家は初期強度については抜群です。最近のものは格段に良くなってきているとはいえ、しかし、薄い鉄骨は錆びればすぐに穴が開きます。コーティング材も施工中には傷が・・・木パネル特にベニヤのパネルは、十数年いや下手したら数年で、ぱふぱふです。機会があれば是非パネル工法の家の解体(たとえば展示場)を観察してみてください。隅にロープを掛け重機で引っ張るだけで、ぱしゃん!です・・・しかし、木造在来工法にも問題はあります。現代の住宅の仕様(公庫仕様等)では、高気密・高断熱のところでも、話したように、この日本の高温多湿の環境には不安な点が沢山あります。そんな点から考えてやはり、オリジナリティーあるバランスの良い設計を心がけたいと思うわけです。もちろん、予算のある方は、60年位は十分心配のない重量鉄骨の家と言う選択もあります。

五重塔は、1400年以上も、地震に耐えた。それは、オリジナリティーあふれる設計によるもの。

   

五重塔は、上記に述べたように、在来工法それも湿気対策が抜群(むき出しだもんね。まさに立て板に水ですよ)だったから構造材の強度が低下しなかったことによるところが大きい。が、それ以外にも大きな秘密があります。それは、画期的な免震構造なのです。要は簡単!真ん中の柱を軸とした「やじろべい構造」なのです。 昔の人は、すごい!

PULが考える耐震!

PULは、バランスの良い、オリジナリティーのある、(つまり、それが、耐震性のある)家を提案しますが、もちろん、お客様のご希望によりあらゆる工法にも対応いたします。いくら、木造在来工法といえども、店舗や大リビングには不的確!そんな時は、重量鉄骨構造をおすすめします。高層ビルと同じ工法法を住宅に採用。もちろんコストは上がりますが、最低60年は心配ありません。もちろん、鉄は錆びますが、厚みが9から12mmほどありますので、耐力が無くなるまでには、年々錆びたとしても2世代はかかります。もちろん、このくらい厚みがあれば皮膜になり、錆の進行も遅くなります。鉄橋などにはワザと錆びさせ皮膜を作る工法もあるくらいです。また、建物は倒壊のおそれが無くても、鉄道の側、国道の側など建物揺れがひどいところでは免震構造という方法もあります。しかし、確実に免震できる、一部、ビル等のPCセンター等に採用されているものと同等の性能のものはまだまだ住宅に採用するには、コストの面で難しい状況です。(ハウスメーカーの中にはオプションで提案しているメーカーもありますが、一般的な住宅でプラス500万以上と言われています)種類は、ゴムによるものベアリングによるもの等いろいろありますが、すべて、対応は、いたします。しかし、予算のある方でないと無理かもしれませんが・・・・・・ちなみに、基礎の上に敷く簡単な免震ゴムやその他の安い免震なるものは、ほとんど効果は無いと考えた方が良いと思います。逆に経年変化が心配なくらいです。 そのほか、地震に対しては地盤が問題な場合もあり、基礎設計も重要です。PULには、地盤の調査から基礎設計まで全てお任せください。